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僕の献立 本日もお疲れ様でした

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オンラインストアでは「署名(サイン)入り」の特別版を販売しております。通常版をご希望の方は「サインなし」をカートへお入れください。 「誰かの好きなものを料理している時が幸せだ」 ファン多数。どっしりと優しい麻生レシピ51品 今夜のごはんは何にしようかと考える時、 台所で天婦羅を揚げている 母方の祖母の姿を思い浮かべる時がある。 まだ幼かった頃、父と母が一緒に出かける日は、近所の母方の祖父母の家に預けられた。スーツの仕立ての仕事をしていた祖父母の家は、お店と自宅が隣り合わせになっていて、二つの建物を板橋で繋いでいた。そこを行き来するのが子供ながらにとても楽しかった。戦前に建てられた家だったので、台所は裸電球の灯り、どこか薄暗く、戦時下を描いたテレビドラマのセットのようだった。その少し薄暗い台所の傍らで、祖母が次々に天婦羅を揚げていく様子を僕はじっと眺めていた。揚げたてのさつま芋の天婦羅をつまみ食いさせてもらうのが僕は嬉しかった。色々な料理を作ってくれたし、天婦羅だって他にも色々揚げてくれたはずなのに、覚えているのはつまみ食いのさつま芋の天婦羅だけである。 僕は縁あって、年を重ねた姉妹の養子になった。 今では知ってか知らぬか、料理上手な姉が僕にさつま芋の天婦羅を揚げてくれる事がある。天婦羅屋で出て来るどこか余所行きに揚げられたさつま芋の天婦羅とは違う、さつま芋本来の素朴な味わいがある。 技巧を凝らした、見栄えがする美味しいごはんを作る人は世の中にたくさんいる。僕は身近な誰かを喜ばせたい思いだけでごはんを作っている。食卓に並ぶのは、気取りのない家庭的なおかずばかり。時には誰かの料理と僕の料理を比べて落ち込む事だってある。それは人生同じ事ではないだろうか。 時を超え再び味わうさつま芋の天婦羅が、今生ではもう会えぬ家族を思い出させ「そのままでいいんだよ」と僕に語りかけているような気がするのである。 この本が誰かにとってそうでありますように。 麻生要一郎 「僕の献立 本日もお疲れ様でした」主な内容 僕の3つの仕事  お弁当を作る   家族とのひと時   食卓を囲む  献立〈 作り方・材料・ポイント 有 〉 焼き魚の日  塩焼き  漬け焼き  粕漬け  |焼き魚の副菜|卵焼き 小松菜とお揚げの煮浸し  浸し豆 長芋のグラタン きんぴらごぼう 唐揚げの日  唐揚げ 梅酢風味  唐揚げ 醤油味  |唐揚げの副菜|しらすおろし 菊花添え  きゅうりの塩揉み ひじきのサラダ  五目豆 ニラ豆腐 豚汁 煮魚の日  金目鯛の煮付け  |煮魚の副菜|たこの酢の物 オクラ納豆  ほうれん草胡麻和え 卵豆腐のお吸い物 シチューの日  ホワイトシチュー  |シチューの副菜|  春菊のサラダ 切昆布炒め煮  鱈の味噌マヨネーズ焼き 厚揚げの煮物 コロッケの日  けいちゃんのコロッケ  |コロッケの副菜|クレソンとお揚げの白和え風  ひじきの煮物 そばむき しじみ汁 わらびの煮物  |アレンジ|コロッケサンド コロッケカレー 朝食  ミネストローネ フレンチトースト お弁当対談 坂本美雨 × 麻生要一郎 「料理するって、自分の居場所を作ること」  お品書き  鳥の唐揚げ 梅酢風味 焼き魚 鯖粕漬  卵焼き 小松菜煮浸し 切り干し大根  がんも含め煮 みょうが甘酢着け  ご飯 梅   エッセイ 坂本美雨さんにお会いして 買い出しの日  日出 鳥近 双葉(人形町)   eatrip soil(表参道) お鍋対談 角田光代 × 麻生要一郎 「角田光代さんと、鴨鍋の日」  鴨鍋〈 作り方・材料・ポイント 有 〉  |鴨鍋のおつまみ|鮪のぬた 砂肝のコンフィ  かんぱちのカルパッチョ カキのオイル煮  オリーブ モンドールチーズ   エッセイ 角田光代さんにお会いして 小さなおかず  秋鮭の南蛮煮 ゴーヤの佃煮 煮魚の残りのおから   揚げ煮 ぜんまいの煮物 炒り豆腐 *小さいおかずの詳しいレシピは、WEB「本がすき。」で見られます。 お食後〈 作り方・材料・ポイント 有 〉  洋なし丸ごとコンポート  ドライフルーツのスパイス煮 栗の渋川煮 美味しさって何だろう  大きく作る 調味料は逸品を追い求めない  洋風の味で育った僕が行きついた「乾物」  料理の随筆からもらう知恵  「誰から買うか」もひとつの地産地消  食卓の花は心の鏡 別れの味 出会いの味 「麻生要一郎になるまでの日々」マイ・ヒストリー *ことわりがない限り、本書のレシピは2人分を目安にしています。 *お弁当は現在、知人、友人のみ、直接ご面識のある方のみとさせて頂いております。 「僕の献立 本日もお疲れ様でした」 料理 文 麻生要一郎 撮影 山田 薫 装幀 本文デザイン  緒方修一 編集 加藤ゆかり(光文社) 構成 文 安田真里|対談 坂本美雨・角田光代| 編集協力  HADEN BOOKS:林下英治 出版社:光文社| 2020年11月19日発売 

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